ヤマモガシ
2017年 08月 09日
水曜日の色
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ヤマモガシ
今まで使っていた Windows のパソコンに入っていた写真も全て、iPhone などでも見れるようにしてみた。
あるアプリケーションでは、毎日、過去のその日に写した写真が出て来る。
このところ、何年かに渡って撮った同じ花が出て来ていて、それはヤマモガシの花だ。
初めては屋久島で見ていたが、そうだ今頃なのだった。
屋久島の家の二階のリビングから、何気なく外を見ていたら、お向かいのポンカン畑の防風林の中に白いものが見える。
双眼鏡で見てみたら、ヤマモガシの花だとわかった。へー、家の向かいに咲いていたなんて知らなかった。
ヤマモガシの花に最初会った時は、名前もわからなかったんじゃなかったかしら。
科の見当もつかなかったんじゃないかしら。
そういう時は、図鑑の端から端まで、次々に花の写真を見て行って、名前を調べていた。
三冊に分かれている、山渓ハンディ図鑑の『樹に咲く花』を、順番に見て行ったと思う。
ヤマモガシは、ヤマモガシ科ヤマモガシ属。この科で、日本に自生するのはヤマモガシだけ。
科の見当も付かないはずだ。
分布は、日本では、東海地方以西の本州、四国、九州、沖縄。
その蕾はつんつんと出て、白い花が咲けばくるくると花被片が巻き、雌しべもつんつんと伸びている。
多数の花がブラシ状に咲き長く垂れる。
なかなか面白く、魅力的だ。
ところで、ヤマモガシは、以前に書いたサツマニシキの幼虫の食樹だ。
こちらに引っ越して来てからは、ヤマモガシの葉の上に、サツマニシキの幼虫を見つけることも出来た。
美しい蝶や蛾も、幼虫のその食樹が無いと生きられない。
サツマニシキを見られるのも、もちろんヤマモガシがあるからだ。
こちらでもヤマモガシは何処にでも見られるわけではないので、もっとヤマモガシが生育できる所があれば、サツマニシキもまたもう少し頻繁に目にすることが出来るだろうにと思う。
今あるヤマモガシが伐採などされないようにと願うばかりだ。
ヤマモガシの話をしていたら、夫が見て来たと言う。
ついこの間の台風で少し傷んでいたらしいが花が咲いて、サツマニシキの幼虫も見かけたそうだ。
ヤマモガシの花やサツマニシキを、この先もずっと、写真に撮り続けて行けますように。
by kiyoko_ki
| 2017-08-09 16:38
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