2017年 08月 02日 ( 1 )

海風山風

水曜日の色


海風山風


「この家は山風が無いね。」
屋久島に暮らした時は、モッチョム岳からのモッチョムおろしが夏は涼しかった。
「海風も無いね。」
今の家はわりと海に近いが、それは錦江湾で内海だからか、それとも近くの魚見岳が遮っているからか、海風も無い。

こちらに引っ越して来てしばらくは、屋久島と同様、夏にクーラーを入れない生活をしていたが、年々暑さが酷くなり、特に今年はクーラー無しだとちょっと厳しい。
それで夫と二人で、屋久島の夏の海風山風を懐かしんでいるのだ。

もちろん、屋久島の夏の日差しの強さは半端では無い。が、都会のような街の暑さは無いので、天気予報を見ていると、東京や鹿児島市内などに比べて、気温が低かったりした。
それは、こちらでも同じようなのだが、屋久島の方が自然のもたらす涼しさが圧倒的だった。


d0156557_16401515.jpg


屋久島では、私達は最初、平屋に暮らしたが、そのあと夫がどうしてもと言うので、見晴らしの良いデッキ付きの二階屋を建てた。
そのデッキは、二階の高さよりさらに上に昇るように出来ていて、庭仕事を終えて一風呂浴びた夫は、そこで、遅い日没を迎える空とモッチョム岳のシルエットを楽しみながら、夕食前のビールを楽しんでいた。
モッチョムおろしが涼しく、肌寒いくらいなのだ。

二階にはリビングとキッチン、北のモッチョム側には狭かったが夫の書斎コーナーがあって、私も家にいるほとんどの時間を二階で過ごした。
リビングの窓は大きく、南東には海も見えた。デッキからも海は見えた。
集落のはずれで近所の家もほとんどなく、その家よりも高い建物ももちろんなく、カーテンも必要がなかった。
海風山風の通る、リビングの東側の窓辺に私の文机を置いていて、私はよく空を眺めていた。

考えてみると、家に居ながらにして空を眺めるということも、今の生活ではあまり無い。
私が普段座っている、今の家のリビングのテーブルからは、空は少ししか見えない。
そしてその空が、内海に近い場所だからか、何だかどんよりしている日が多い。

今の家でいいことも色々あるのだが、異常な暑さの今年の夏、クーラーを入れて締め切った窓から少し見える空を眺めてみたりする。

ご近所さんはけっこう頑張り屋さんで、クーラー無しで過ごしているお宅もある。
その方が健康的なので見習いたのだが、屋久島の海風山風を思い出してしまうと余計、今年のこの暑さにはなかなか太刀打ち出来ずにいる我が家なのだった。






[PR]
by kiyoko_ki | 2017-08-02 17:45 | 水曜日の色 | Comments(0)

エトセトラエトセトラ・・・きよこ


by kiyoko_ki
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31